外食を上手に利用してダイエット
仕事をしている人、一人暮らしの人は、食事時間が不規則になりがちです。１人分の食事を作るくらいなら、外食した方がましと、つい外食の回数がふえてしまいます。
しかし、外食がダイエットの大敵であることは常識ですね。
「外食が原因で太ったんです」
こんな風にハッキリ自分でわかっている人も多いですよね。
事実、20代くらいの女性では一人暮らしを始めて、外食するようになってからめきめき太りだすケースが目立ちますね。
外食のどこがどういけないのか？
どうしても外食しなくてはいけないのなら、どうすれば太らずにすむのか？
最近では、ファミリーレストランやコンピニのお弁当などは、カロリー表示をしているものも増えてきました。これはこれで便利なので利用の目安としたいところです。
しかし、実際は外食メニューのカロリーというのは、非常にわかりにくいものなのです。
外食はお金をとって料理を食べさせる産業なので、当然第一の目標はおいしい料理をお客に提供することです。そして、調理人の腕は別として、料理をおいしくする最も大きな要素は、油や、油を多く含んだ素材なのです。
そもそも、調理する人たちは、料理のカロリーなど、気にかけません。
料理のカロリーは、使っている油の量さえ正確にわからないというのがシェフの認識です。
調理する人は料理を作ることが仕事なので、栄養士でないから当然といえば当然ですね。
外食のメニューはカロリーよりも、味を第一に考えて作られています。
だから、外食を続けていれば太るのは当然のことなのです。
しかし、時間や料理の技術のない人にとって、ダイエット用のメニューを覚えて毎食作るのは、骨の折れることです。
料理には、材料の調達から下ごしらえ、食べ終わったあとの片づけなど、かなりの時間と労力が必要ですからね。
外食の食べ方のコツ、テクニック
外食がちな食生活をコントロールして、外食をダイエットの味方にするために絶対必要なのは、カロリーブック。
最近では写真を豊富にとり入れ、どのくらいの量なら何キロカロリーかがすぐわかる外食用のものが出回っていますし、スマホのアプリでもありますね。
ぱっと見て、食べもののカロリーやどこをどのくらいカットすればいいかがわかれば、外食は恐くありません。
外食のカロリーをカットするには油をカットするのがいちばん。
しかし、油は調理されると見えなくなってしまうのが困りものです。
そこで、元々油を使わない料理を選ぶのもコツです。
揚げものよりは焼き魚や綱焼きグリル、揚げたかた焼きそばよりはざるそば、サラダにも、ドレッシングを使わずレモンをしぼるといった、頭を使ったチョイスが大切です。
どうしても揚げものが食べたくなってしまうこともありますよね。
たとえば、ファミレスのミックスフライ（単品）なら７００キロカロリー。
このカロリーを少しでもカットするためには、行儀が悪いようでも油を吸った衣をはずして食べること。
これで約２００キロカロリーは変わってきます。
外食のお店選び
お店の選択としては、中華よりは洋食、洋食よりは和食がおすすめ。
和食は一般にカロリーが低いからです。
もっとも、すべてがローカロリーというわけではなく、天ぷら定食（約９００キロカロリー）、すきやき定食（約８５０キロカロリー）といった中華並みの高カロリーメニュもありますから注意してください。
そして、ラーメン、親子丼といった一品ものを食べるなら、栄養バランスが偏らないよう、サイドオーダーとしてサラダ類を頼みましょう。一品ものの麺やご飯は、女性には多すぎるので、１／３は残したいものです。
和食
外食メニューで最もダイエット向きなのは、和定食です。
焼き魚、刺身、煮物などは、油も少なく、栄養のバランスもよく、へたに自分で高カロリーの丼ものなどを作るよりいいかもしれません。
これに野菜のおひたしや冷や奴などを追加し、ご飯は半分残すことで、たいへん優秀なダイエットメニューになります。
外食にそなえて前もって食事を抜く人がいますが、これはかえって逆効果です。
お腹がすいていると、料理を多めに注文しがち。そのうえ「もったいないから」と残さずきれいに食べてしまいます。
空腹時には、体は脂肪を蓄えようとしていますから、そこに油っこい外食がたくさん入ってきたら……結果は目に見えていますね。
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